京都に遠征
奈良県では見られない、グンバイトンボを探しに京都まで出かけました。
最初のポイントでは、すぐに姿を見つけたので準備して入川。
よさそうなポイントを見るのですが、時間がまだ早かったのか見つかりません。
最も多かったのがクロイトトンボでした。
止水域から流水域まで広く生息していて、一番多くみることができるイトトンボと思います。
増えているように見えるのは、それ以外のトンボが減っていることの裏返しとも言えます。
茂みの中でハグロトンボが羽化していました。これからアオハダトンボに代わって増えてくると思います。
大きさもアオハダに比べると一回り大きい気がします。
アオハダトンボもまだ頑張っていましたが、少し老いてきているように思えます。
艶感も少し褪せて見えるのは気のせいでしょうか?
グンバイトンボを探しましたが見つからないので別のポイントに移動です。
やっと出会えました。
40年ぶりかと思います。近畿地方の北半分では見かけるのですが、奈良、和歌山を中心とした南側では見ることができません。三重県の南部では生息しているようなので、いずれ見つかるかもしれません。
グンバイトンボの産卵は♂が♀の上に直立するように立っています。
通常はこのように脚を折りたたんで、軍配があまり目立たないことが多く見受けられます。
しかし、別の♂が近づいたり、風にあおられたりすると
このように翅を大きく羽ばたかせて、足の軍配も目立つようになります。
♂が近づいた際は、威嚇のため広げているように見えます。
グンバイトンボの見られる池(少しずつ水が流入しています)にオオヤマトンボがパトロールしています。
比較的大きな止水域の岸沿いをパトロールしているのがよく見られます。
日本にいるヤマトンボの仲間ではもっとも大型で体もがっしりとしています。
ここではたくさんのグンバイトンボが見ることができたので、横を流れる河川に行ってみることにしました。
コヤマトンボが岸沿いをパトロールしています。
先ほどのオオヤマトンボによく似ていますが少し小ぶりで全体的に細身です。
普通は川にコヤマトンボ、池にオオヤマトンボで別れるのですが、コヤマトンボの一部は池で見られることもあります。
この時は見分けるのに混乱してしまうことがあります。
今日はこれによく似たキイロヤマトンボを探しに来たのですが、ここのポイントは底が礫になっていてキイロヤマトンボが好む環境ではありません。
またコヤマトンボが岸に沿って往復パトロールするのに対して、キイロヤマトンボは細かい砂地の上を広くパトロールするのが特徴です。
木陰近くで、翅が橙色型のニホンカワトンボを見つけました。
地域によっては、無色型の翅の個体もいるとのことで、アサヒナカワトンボと見分けにくくなります。
また紀の川から櫛田川を結ぶラインより南側ではほとんど見られないそうです。
少し下流の砂地で飛んでいるキイロヤマトンボを撮りましたが、少し離れているのとやや薄暗いのではっきりとわかりにくくなりました。
この日は数回飛び去る個体を見ただけで、縄張りしている様子は見られませんでした。
この岸辺でも若干のグンバイイトトンボを観察して今日は終了しました。