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2023-03-30
今年初めてのトンボ観察です
もちろんこの時期にはまだ羽化が始まっていませんので、越冬種の観察です
日本での越冬種は三種類いて、ホソミイトトンボ、ホソミオツネントンボ、
オツネントンボといずれも小さなイトトンボです
今日はそのうち最もお目にかかりにくい種のオツネントンボを探しに行きます
奈良県ではかなり減少している種類です
天候も晴れて気温も20度近くまで上がり、風が少し強いものの絶好の観察日和
奈良市内の山間にあるため池に向かいました
土手の上から覗き込むように探しているといましたいました
枯草とよく似た色合いをしているのでじっとしているとなかなか見つけられません
この時も飛び立ったので見つけられました
毎回この写真のようにあまりぱっとした写りにはなりません
バックが水辺になると少しは目立つようになりますが、もともと地味な色合いなので
よくよく目を凝らさないと見つけにくく思います
まだ少し寒さが残る時期ですが、活発に飛び回り、シーズン初めでまだトンボを見る目ができていない時期には追いかけるのが大変です
土手の上を何回か行ったり来たりしているうちにタンデムになって飛んでいるのを確認しました
少し待っていると枯草にとまってくれました
そのうちに産卵が始まるかもと思い、しばらく待っていると
昨年は♀単独での産卵を確認しましたが、その時は立っている枯草に産卵していました
今回はペアで横になった枯草に産卵しています
ここで産み付けられた卵は6月ごろには羽化して越冬後に産卵に訪れます
トンボにしてはとても長生きの種類です
身近にある池にも生息しているかもしれません
一度探してみられたらいかがでしょうか?