奈良を主としたトンボ観察日記

奈良でトンボの生態写真を撮ってます

モートンイトトンボを探して

6月に入ったので、モートンイトトンボが盛期を迎えると思い奈良市の丘陵地にある廃田を訪ねてみました

まず立ち寄ったのが忍辱山町にある廃田の湿地です

大きめの廃田で水量も豊かです

所々に水がたまっていてオオイトトンボがいても良いくらいの環境です

踏み込んですぐに

モートンイトトンボ未熟♂

いましたいました!

独特の目をしたモートンイトトンボの羽化直後ぐらいの個体です

結構な個体数が見れます

モートンイトトンボ

羽化後一日以上たった個体と思われます

これ以上成熟した個体は見当たらなかったので、この場所では羽化が始まって間がないかと思われます

すぐそばには♀も見つかりました

モートンイトトンボ

こちらも羽化直後ぐらいの個体です

再訪を期して次の場所へと向かいました

 

向かったのは月ヶ瀬方面です

5月に来た時に多くのヨツボシトンボを見かけた場所です

ここでも湿地に入ってほどなく

モートンイトトンボ

先ほどの個体とほぼ同じくらいの成熟度

ここでもつい最近羽化が始まったものと思われます

少し時間がたったオスもいます

モートンイトトンボ

ここでもこれからしばらくは観察できそうです

5月初めにたくさんいたヨツボシトンボはかなり減っていました

ヨツボシトンボ♂

かなり成熟が進んでいるのが体色から感じられます

どちらかといえば老熟に近づいているように思えます

まだそこここで見られましたので、まだしばらくは観察できそうです

 

とりあえずモートンイトトンボがいるであろうとめぼしをつけていたポイントでうまく見つけることができました

次に訪れたのは、5月にオツネントンボの産卵が見られた池です

クロイトトンボ

クロイトトンボの羽化直後の個体が相変わらずあちこちから舞い上がります

すぐそばでは

クロイトトンボ連結

既に産卵準備に入っているペアもいます

池面では産卵中のものも見受けられます

クロイトトンボイトトンボの仲間では最も多くみられ、最近特に増えてきている感じがします

まずどこの水辺に行っても見ることができるのではないかと思います

そこで少し謎なトンボが見つかりました

アオイトトンボ

胸の金属緑色の形がよくみられるオオアオイトトンボと明らかに違います

これはもしかして絶滅危惧種で奈良では近年記録されていないコバネアオイトトンボでは?

こののち詳しい方にお尋ねしたところ、残念ながらアオイトトンボの羽化直後の個体とのことでした

アオイトトンボ

盛夏から秋にみられるのはこういった色彩なのでアオイトトンボとは思い当たりませんでした

また一つ知識が増えた気がします

今日の最後は

イトトンボ

イトトンボの仲間では結構どう猛で他のイトトンボやアブなどを食べているのを見かけたことがあります

今日はイトトンボ中心の観察でしたので次回は少し大きなトンボを見に行きたいと思います