暑い奈良で頑張るトンボ
今日は日中の気温が35度を超える猛暑日です
暑さを避けて、早朝からトンボの観察に出かけました
まずもういないかもしれないキイロヤマトンボを探すことにしました
現地に着いたのは7時過ぎですが、川面にまだ日が当たっていません
食事をしながらゆっくりと待って、8時過ぎに川に入りました
前回と違い水量がやや増え流れがきつくなっていました
転倒することを考え、カメラはゴミ袋に入れて口を縛りました
いつも待つところに行きますが全くトンボの気配がありません
たまにコオニヤンマらしき個体が通り過ぎていきます
ヤマトンボ系の個体も一頭だけ通過しましたが、おそらくコヤマトンボと思われます
9時前にやっと対岸にとまるサナエを見つけました
オナガサナエです
奈良では比較的多くみるのですが、結構敏捷でなかなか近づくことが難しい種です
今回は、フレンドリーに撮れました
普段は石などの平たいところに停まることが多いのですが、たまに枝先などにとまっていることもあります
また尾部先端の尾部附属器と呼ばれる部分が大きいことで名前が付きました
ここでもう一種夏のカワトンボを見つけました
よく見かけるハグロトンボですが、アオハダトンボによく似ています
ここで見分け方を説明しておきます
まず♂ですが、アオハダトンボのほうが全体に緑金属光沢が強く少し小型です
決定的なのは腹部先端の白い部分があるかないかです
♀ですが、これは比較的簡単に見分けがつきます
まずハグロトンボ
アオハダトンボです
いかがでしょうか?
最もアオハダトンボは比較的きれいな砂底の河川にいるのに対して、ハグロトンボは細流から大川まで広く生息します
また発生時期もアオハダトンボが6月中心に対してハグロトンボは7~8月が多くみられます
次に以前オオイトトンボとモートンイトトンボを観察した、湿地に向かいます
ぬかるみに悪戦苦闘しながら、湿地を進んでいくと
いました!
前回よりはずいぶん数が減っています
もう出現期末期なのかとも思いましたが
まだ羽化して間もない個体が見つかりました
まだしばらくは見ることができそうです
他にも
夏型のホソミイトトンボです
春型とは全然趣が違い、大きさも小さいため別種かとも思いましたが
ちなみに春型はこんな感じです
春型のほうが細長くて大きいサイズになります
色合いも随分と青みが強いのでほとんど別種の趣です
今回一番多く目についたのがキイトトンボでした
いたるところにペアを作っていて、全盛期の感じでした
今回は残念ながら、オオイトトンボは発見できませんでした
昼近くの熱い時間帯が影響したのかもしれません
体力的にも限界近かったので、お昼に切り上げて帰宅しました