遠征してのハネビロエゾトンボ探し
しばらく、天候や私用などでトンボの観察が進んでいませんでした
夏の時期は、黄昏に飛ぶヤンマ観察が中心となり、撮影がうまくいかないことが多いのも一因です
そんな中で生駒で新たに二ヶ所でネアカヨシヤンマ、一ヶ所でマルタンヤンマ
隣接する大阪府四条畷市でアオヤンマとネアカヨシヤンマを観察しました
着くなりいきなり現れました
準備が整わない間のご登場でうまく撮れませんでした
まああとからゆっくり撮ればよいかと考えたのが大間違いでした
飛翔する姿を撮影できたのはこの時だけでした(´;ω;`)
とまっているハネビロエゾを見つけました
飛んでる時間はあまり長くありません
こうして止まっている時間のほうが長いかもしれません
少し角度を変えて撮影すると左の後翅がいたんでいるのがわかります
多分クモの巣か何かにひっかったのかと思われます
ハネビロエゾ特有の腹部先端が膨らんでいます
このような流れで生息するので、奈良でも探せば見つかるかもしれません
礫底の細い流れで水量は多くないところがポイントに思われます
ここに入ってきたメスの産卵です
チャンスは5秒くらいだったかと思います
来年の課題です
その近くでオニヤンマが産卵しています
目の前の産卵はさすが日本最大のトンボ
一回ずつドスンドスンといったような音が聞こえます
同じような環境で生活している両種ですが、オニヤンマはたくさん見れますが、
ハネビロエゾトンボは極端に少ないです
奈良では確実な産地はありません
生息環境がわかったので来シーズン頑張ります
そのあと近くの池をのぞいてみました
アオモンイトトンボの交尾で♀は異色型です
奈良でもよく見るトンボですが、これによく似たアジアイトトンボはだんだんと見かけなくなってきています
よく似た種でもちょっとしたことで拡大か縮小になるようです
この種も北上を続けていて、かつてはいなかったところに多くみられます
それに伴いもともとの占有種であったウチワヤンマが激減しています
同じ池で青いアカトンボを見つけました
ナニワトンボです
瀬戸内海を中心とした地域に生息しています
秋に水を落として法面が露出するため池で見られますが多くありません
青くならず黒くなるマダラナニワトンボという近似種は、既に近畿からいなくなりました
ナニワトンボがいなくならないことを祈るばかりです