キイロヤマトンボを探して
今日はこれから多くなる、キイロヤマトンボの探索です。
緩い流れの砂底に生息するトンボで、水もある程度きれいな流れにいます。
最初に伊賀市を訪れました。
まず目に留まったのが
アオハダトンボはキイロヤマトンボがいるところに結構な確率で生息します。
よく似ているハグロトンボとは体色や羽の色で違いが見られます。
それ以外では、サナエトンボの仲間がたくさん見られました。
石に多くとまっているのはアオサナエで、日が強くなると太陽に向かってしっぽを掲げるようなしぐさをします。
体温が上がりすぎないようにするためといわれています。
次に多くみられたのは、ホンサナエでアオアサナエよりやや下流の少し石が大きいところにいるように思います。
アオサナエは砂底でキイロヤマと同じ傾向です。
ホンサナエのメスです。
これは道路にとまっているところです。
メスは流れで見るよりその周辺で見ることが多いです。
これはトンボ全体に言えることです。
本来の生息場所では、オスが待ち構えているので、避けているように思います。
産卵に現れたメスは、オスに追いかけられ交尾に至ることも多くみられます。
すぐ横の陰になっているところで、コオニヤンマが羽化真っ最中でした。
まだ腹部の伸び切っていないので、飛び立つまでは結構時間がかかるかと思います。
すぐそばには若いオスも見られました
羽化中のコオニヤンマのすぐそばの石にオジロサナエのヤゴが上がってきています。
これから羽化でしょうがすでに10時を回っています。結構遅くから始まるようです。
すぐそばに羽化直後の個体を見つけました。
まだ体色もはっきりしていない羽化ホヤホヤの個体です。
胸にははっきりとY字模様が見えます。
このほかにもオナガサナエの羽化殻が多くみられたので6月中頃を過ぎたら水辺に現れ、だんだんと春のサナエから夏のサナエへと移っていきます。
11時過ぎまで粘りましたが、キイロヤマトンボは数回目撃したのみで
証拠写真的な一枚を貼っておきます。(腕が悪いので撮れませんでした)
ここはかつて多くの記録があった地域ですが、最近ではあまり見かけていません。
いましたいました。
砂地の上を大きくお回りしています。
コヤマトンボは川岸沿いを直線状に縄張りすることが多いのですが
キイロヤマトンボは流れの中ほどを平面的に縄張りします。
また黄色みが強いので慣れればすぐそれとわかります。
ここでは複数見ることができたので、安定した産地といえると思います。
これで今日の目的は達成できたので、帰り際に前回ハッチョウトンボが見られた池に向かいます。
相変わらずハラビロトンボが多くいる中にキイトトンボを見つけました。
こんな草にとまっていると見分けがつきません。
すぐそばにベニイトトンボも見られます。
ベニイトトンボは結構珍しい種ですが、最近キイトトンボも少なくなった気がします。
しかし肝心のハッチョウトンボが見当たりません。
結構丹念に探しましたが、結局見つかりませんでした。
暑さでどこか陰にでも入っているのかと思われますが、後日再探索することにして帰路につきました。